コンピテンシーとはずばり『高い業績をあげている社員の行動特性』のことです

コンピテンシーとは、社内で高い業績を上げている社員の専門技術、ノウハウ、基礎能力等を細かに観察し、
何がその人を 『仕事のできる社員』にしているのかを明らかにしたものです。

そしてこの「コンピテンシー」を行動基準や評価基準に活用 することにより、社員全体の行動の質を上げていこうというわけです。



『行動の質』を高めること
たとえば「コンピテンシー」の一例を紹介すると、「親密性」「傾聴力」「ムードメーカー性」「計数処理力」「論理思考」等があげられます。

従来の日本的な評価基準である「協調性」「積極性」 「規律性」「責任性」等と比べると、『できる社員』の行動をピンポイントでとらえていることが おわかりいただけると思います。

例:『150キロ投手』の共通した投球動作

150キロを超えるスピードボールを投げる投手には共通する投球動作があるそうです。
下記、【1〜10】なども分野が違いますが「コンピテンシー」の一例と言えるでしょう。

【1】後足の始動 −エッジングを利かせて、前足に重心を移している
【2】腕の始動 −内側にねじりながらテークバックしている
【3】体重移動 −おしりから先に進んでいる
【4】後足のひざ −徐々に体重を乗せて運んでいる
【5】股関節 −前足を踏み出したとき、もう半分左側にずらしている
【6】右肘の向き −肘の先端が投げる方向を指している
【7】右肘の高さ −肘の位置を高くキープしている
【8】右腕の振り −体側にくっつけるように振り出している
【9】グラブ −グラブの巻き取りをしている
【10】スナップ −手首を固定して、指は握りつぶしている
(ベースボール・マガジン社「ピッチングの正体」より望月先生が抜粋して作成)
i-mode版 コンピテンシー簡易測定